【神社】神社は全国で何社あるのか・・・
神社って何社あるの?
我々神主は日々神明奉仕に勤しみ、国家の安寧、皇室繁栄、五穀豊穣をお祈りしています。10年くらい前より格段に参拝者が増え、特に最近では御朱印がブームらしく、小さな神社でもちらほら遠くから見え、お参りされます。
さて、全国津々浦々神社は存在します。同じ町に何社かあり、祠みたいな小さい社から大きい何人も神主を抱える神宮、大社クラスの社等様々存在します。
これらを統括するのが東京にある神社本庁という組織で、この本庁の傘下に入っている社がいわゆる「神社」となります。 全国にある神社の総数は 78,863社になります。
約8万社結構多いですね。ちなみにコンビニの総数が約55,000店舗なのでコンビニより多いのです。こっちの方が多い気がしますが・・・。 しかし、神社の数は確実に減っています。
江戸時代は約20万社あり、明治に入り世の中が様変わりすると、神社は整理されまして約14万社までになりました。そして戦争を挟み、現在に至ります。
1番神社が多い県
第1位 新潟県 4,723社
第2位 兵庫県 3,834社
第3位 福岡県 3,320社
第4位 愛知県 3,313社
第5位 岐阜県 3,212社
新潟県がダントツ1位でした。これ見たときびっくりました。四国全部足しても張り合えるくらいです。兵庫県も多いですね。
実は周りの県はそれほど多くありません。京都ですら1,500社くらいなので、大阪に至っては600切ってますから。 福岡県も九州ではダントツです。
他の県は2,000社もないです。愛知県、岐阜県も多いですがこの辺りは長野、静岡も2,500社くらいあります。しかし三重県は少ないです。
紀伊半島は総じて少ないですね。地域的な理由でしょうか。 先にも述べましたが、日本中に神社は約8万社鎮座しておりますが、崇敬される神々は記紀神話などに登場する神々、七福神など中国・インド系の神が神話の神と同一視され、さらには死後に祭られた人(英雄神として日光東照宮の徳川家康、明治神宮の明治天皇、乃木希典大将、怨霊神としては太宰府天満宮の菅原道真や神田明神の平将門)と信じられないほど多数あります。
最も多い神社は八幡神社で、全国各地に20社を超える神社が存在する信仰の合計は約5万社とされ、その中で国内至る所に分布している八幡信仰が7,817社と15.9%を占め、最も多いです。第2位は伊勢信仰は東日本に多く中部地域にも存在します。第3位の天神信仰は西日本で目立っております。
1番神社が少ない県
逆に全国で最も神社が少ないのは
第1位 沖縄県 12社
第2位 和歌山県 419社
第3位 大阪 572社
第4位 北海道 609社
第5位 宮崎県 651社
沖縄県はまあ、少ないでしょうが二桁だとは思いませんでした。意外だったのは和歌山県ですがお寺さんは多いのか、人口、地形的な問題なのかわかりません。大阪も少ないですね、東京でも1,300社ああるのですが。故郷北海道も少ないですが、これはやはり明治以降できた社がほとんどだからです。九州でも一番少ないのが宮崎県です。
神社はどうなって行くのか
はっきり言って、神社が多い方がいいとは言えません。なぜなら圧倒的に神主の数が足りないからです。またの機会に述べますが、神主のいない神社の方が多いのです。
なので近くに住む氏子さんにお世話してもらいますが、その維持はもはや困窮を極め、人手不足は否めません。 このまますべての神社を維持していくのは難しいのではないかと思われます。またどこかのタイミングで合祀されるお社が出てくるでしょう。できるなら後世に伝え残すことが一番望ましく、そのために日々活動しておりますが、その一方で、現実と向き合う必要もあるであるでしょう。